15インチMacBook Pro 2018 の選び方ガイド

Mac

いつも読んでいただき、ありがとうございます。

突然MacBook Pro 2018が大幅アップデート(中身的に)したにも関わらず、Appleから何の発表もなく、突然リリースされたことに驚いた人も少なくないと思います。私もその一人です。

さて、今回のMacBook Pro 2018 については、個人的には大幅なアップデートだと思っています。デザインは据え置きですが、中身は別人のようにパワーアップしています。おそらく買い替えることを考えている人も大勢いることでしょう。あるいは「すでに購入した!」という人も多数いるでしょう。

そこでスペックマニアの私が、素人ではありますが感覚的に、どのモデルを購入すればいいのかをまとめたいと思います。格好良く言えば「購入指針」とでも言いましょうか。

今回は新しく発売されたTouch Bar付きの15インチモデルに絞ります。

なお、「下位モデル」「上位モデル」という言葉が出てきますが、以下の定義で使用しております。

  • 下位モデル:「Touch BarとTouch ID / 2.2GHzプロセッサ / 256GBストレージ」
  • 上位モデル:「Touch BarとTouch ID / 2.6GHzプロセッサ / 512GBストレージ」

下位モデルと言っていますが、性能的には全く下位ではなく、むしろモンスターです。あくまで区別するためにそう呼んでいます。

プロセッサ

今回の15インチでは、なんとCore i9を選択することができます。しかしながらi7とi9の性能差については、正直なところ普通に使う程度であればそこまでないと思います。もちろん細かい点についてはi9が勝る部分はあるかと思いますが、音楽や動画編集などの長時間処理が必要でなければ、i9を選ぶ必要性はないと考えています。

Core i7 についても下位モデルと上位モデルでは使われているCPUは異なりますが、これについても普通に使う分には下位モデルで十分です。上位モデルより少し性能は落ちますが、下位モデルと言っても6コア12スレッドですので性能的には全く問題ありません。Intelのサイトを見ると少し差別化を図っているような項目は見受けられますが、「第8世代の2.2GHz 6コア」で十分です。

メモリ

これは正直悩ましいところです。お金に余裕があるのであれば32GBにすべきでしょう。ただし、メモリを増やすとおそらくバッテリーの持ちが悪くなる可能性があります。メモリはデータを保持するために多少の電力が必要なためです。

また、こちらはPCを少し知らないとわからないことだと思いますが、メモリを増やすとその分使用できる記憶領域(HDD/SSD)を圧迫します。どのようなことかと言いますと、PCの設計上、メモリと同じ容量分、記憶領域を空けておく必要があるのです。これはPCを休止状態(ハイバネート)にするときに、メモリの内容を記憶領域にコピーして保持しておく必要があるためです。休止状態から起動する際は、記憶領域に書き込んだ内容をメモリに再度読み込んでから起動します。つまり、メモリ容量と同等の容量を記憶領域にあらかじめ確保しておく必要があるのです。

そのため32GBのメモリを搭載した場合、自動的に記憶領域からその分を差し引いた容量しか使えません。単純計算となりますが、例えばSSDが256GBのモデルでメモリを32GB積んだ場合、使用できるSSD領域は、256 – 32 = 224GBとなります(実際に使用できる領域はこんなに単純ではありませんが)。メモリが16GBであれば、記憶領域として240GBのデータが保存できます。

メモリは単純に多く積めばいいというものではありません。何事もトレードオフです。

グラフィックス

「Radeon Pro 555X」「Radeon Pro 560X」の2種類がありますが、これもそんなに差はないと思います。普通に使う分には555Xで全く問題ないでしょう。スペックが高くないとモヤモヤして何も手につかなくなってしまう人は(気持ちはよ〜くわかります)、560Xを選んだ方が精神衛生上好ましいでしょう。

ストレージ

あまりデータを保存しない人は256GBで十分ではないでしょうか。そこそこデータは保存したい、という人は512GBにした方がいいと思います。私が使っているMacBook Proは2012年モデルの初代Retinaで容量は256GBですが、写真やiPhone/iPad Pro のバックアップデータがそこそこ大きいので、この容量の中でのやりとりになかなか苦労しています。そのため個人的には512GB欲しいです。もっとデータを保存するので気持ち的に余裕が欲しい、という人は1TBを選んでおけば基本的には安全でしょう。

2TB/4TBも選べますが、お値段的におすすめできません。特に4TBを選ぶのであれば、そのアップグレード分の値段でもう一台MacBook Proが買えてしまいますので、よく考えましょう。大量のデータを扱い、どうしても一台のMac内で作業を完結する必要がある人のみの選択肢だと思います(あるいはお金がたくさんある人と、最高スペックじゃないと満足できない人)。

キーボードの言語

これは完全に好みの問題です。Apple大好きな人のブログを見ていると、USキーボードが好きな人が結構いらっしゃるのですが、私はJISが好きです

プリインストールソフトウェア

「Final Cut Pro X」「Logic Pro X」を選択できますが、プリインストールしなくても後から自分で購入してインストールできます。絶対に必要だけどインストールめんどいという人は選択しましょう。

15インチを購入する場合、結局どのモデルを選べばいいのか

普通に使うのであれば下位モデルで十分です。いや十二分過ぎるスペックです。ストレージ容量がもう少し欲しい人は、下位モデルでストレージを512GBにしましょう。「上位モデルではデフォルトで512GBなのでそちらを選べばよいのでは?」と思うかもしれませんが、上位モデルはプロセッサとグラフィックスも強化されているので、その分値段が上乗せされています。ストレージ容量以外は下位モデルで十分という人は、ストレージだけ512GBにアップグレードすれば、上位モデルよりも安く購入できます。

この「下位モデルでストレージを512GBにアップグレード」が個人的にはおすすめな選択だと思っています(280,800円(税別)なり)。

総論

なぜAppleは毎回こんなにも悩ましい購入意欲をそそるモノを出してくるのでしょうか。おそらくそそられているのはAppleに毒された人に限るのかもしれませんが、今回のMacBook Proはとにかく魅力的なスペックとなっています。

買おうと思っている皆さん、焦らずじっくり考えてから購入してください。失敗してもいいという値段ではありません。自分の投資に必要なのであれば購入しましょう。このスペックであれば、5年は余裕で持つのではないでしょうか。

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