iPhone の選び方ガイド

iPhone

いつも読んでいただき、ありがとうございます。

今回は自分に合ったiPhoneの選び方について、iPhoneを長年使っている、そしてスペック大好きな私から、購入を検討するために必要と思われる情報、また使用感などを機種ごと紹介したいと思います。長文になりますが、今後のiPhone購入計画に役立てていただければ幸いです。

なお、使用感が大事だと思うのでカタログに載っている数値などは最小限にして説明をします。

カタログスペックについては、以下のApple公式ページを参照してください

iPhone - モデルを比較する
iPhone 16 Pro、iPhone 16 Pro Max、iPhone 16、iPhone 16 Plus、iPhone SEなど、すベてのiPhoneの特長と仕様を比較できます。

iPhone の種類

現在販売されているiPhoneの種類について説明します。

iPhone SE

形はiPhone 5のスタイル。4インチ液晶、Touch ID(指紋認証)搭載。今販売されているiPhone の中では最も小さく、完全な片手操作が可能な唯一の端末。

片手操作できることが条件という人にとっては良品。性能はiPhone 6sと同等。

無印iPhone

iPhone 6 〜 8までの、Plusでない端末は一般的に無印iPhone と呼ばれているので、この記事の中ではそう呼びます(たぶんPlusとかSEとかが付かないので無印と呼ばれるのでしょう)。

iPhone の大型化が始まった、iPhone 6から投入された端末。片手のみの操作はちょっとつらい。女性にとっては片手のみの操作は無理だと思った方がいい。

iPhone Plus

無印iPhone のでっかい版。見た目は本当にただ大きくしただけ。iPhone 7 以降のPlus端末はデュアルレンズカメラ搭載で無印iPhoneとの差別化を図っている。

画面は5.5インチでピクセル数はフルハイビジョンと同様の1920 × 1080。ピクセル密度は無印iPhone より高いので、無印より画面が大きいだけでなく、よりキレイ。

両手操作が前提。片手操作は基本的に無理だと思った方がいい。

胸ポケットに入れると「iPhone こんにちわ」の主張が過ぎてカッコ悪い。パンツのポケットに入れるにしてもちょっとでかい。ポケットに入れたまま座るのは要注意。ゴツゴツして足の付け根が痛いし下手すると圧迫によりiPhoneが壊れる可能性あり。

iPhone X

iPhone 10周年記念の特別モデルでありiPhoneのフラッグシップモデル。いわゆるベゼルレスで、前面はほぼ画面。上部にはノッチ(切り欠き)と呼ばれる部分があり、そこにスピーカーや前面カメラ、Face ID用のモジュールが収まっている。

ノッチのデザインは賛否両論。ここに他社にはまだ追随できないすごい機能が詰まっていると思えば無問題。

Touch ID(指紋認証)は廃止され、Face ID(顔認証)が導入された最初の端末。今後のiPhone はすべてこのモデルのようなスタイルになると予想されている。

大きさは無印iPhoneをちょこっとだけ大きくした感じ。

iPhone の機種

現在Apple Storeで公式に販売されている購入可能なiPhoneの機種についてそれぞれ説明します。

iPhone SE

公式に購入できる最も小型のiPhone。画面は小さくてもいいから片手で扱えるiPhone が欲しいという人にとっては最高の機種だと思います。

  • スペックはiPhone 6sと同等。普通に使う分には全く問題ない処理能力を備えている。
  • デザインはiPhone 5 / 5sと同じ。
  • 重さは113グラムと非常に軽いため長時間使っていても疲れない。
  • カメラが出っ張っておらず、机などに置いてもガタつくことはない。

画面が小さいこと以外にデメリットが見つからない良品。

新しいiPhone SEが出るとの噂もあり、今後もこの大きさの機種は継続して販売されるものと思われます。スマホの大型化が続く現在ですが、それでも小さく持ちやすいiPhone は需要が高いのでしょう。

iPhone 6s / 6s Plus

公式に購入できる最も古いiPhone。ただし普通に使う分には十分なスペック。

  • 第2世代のTouch IDを搭載した端末。そのためホームボタンに指を当てた瞬間にロック解除される。ロック解除が速すぎて、通知だけ見ようとホームボタンを押してしまうと即ロック解除されてしまい逆に通知を見れないという弊害あり。通知だけ見たい人はおとなしく電源ボタンを押しましょう。
  • 背面のアンテナラインは不評。その形からDラインと呼ばれている。個人的にこのデザインはダサいと思う。
  • カメラ部分は出っ張っているため、裸で机の上などに置くとガタつく。ちょっと心配になる。

とりあえずiPhone を使ってみたい、という人は購入してもいいと思いますが、どうせ買うならiPhone 7以降のものにした方がいいと思います。理由は次のiPhone 7のところを読んでください。

iPhone 7 / 7 Plus

個人的にはiPhone のひとつの完成形だと思っています。

  • ホームボタンは擬似的なソリッドステートが採用され実際には押し込むことはできない。振動によって押し込んだ感覚を再現している。第2世代Touch ID搭載。
  • Apple Pay搭載の初の端末。Suicaが使え、クレジットカードはQUICPay、iD対応のものが使える。一度使ってしまうととても便利。
  • 防塵・耐水性があり、等級はIP67相当。これは完全防塵で埃は内部に侵入せず、30分程度の水没は問題ないレベル。つまり普通の生活での水濡れは全く気にしなくてよい。ただし、AppleCareでは水濡れにより動作不良に陥った端末に対しては保証対象外なので注意が必要。
  • iPhone 6 / 6sで不評だったアンテナラインのDラインも変更され、Uラインのような感じになりアンテナの主張は減った。ジェットブラック・ブラックに関してはアンテナラインはほぼ気にならないレベルで本体色に同化している。
  • 殊にジェットブラックの出来栄えは秀逸。傷は付きやすいが艶やかな見た目。ケースつけると魅力が9割減。個人的にiPhone 7はジェットブラック以外の選択肢はないと思っている。
  • カメラ性能は画素数こそiPhone 6sと変わらないがf値が大幅に向上し光をより多く取り込むことができ、よりキレイな写真を撮ることが可能になった。iPhone 7 Plus では初のデュアルレンズカメラを搭載し、ポートレートモードによる撮影が可能。一眼で撮ったような写真が再現できる。ただしソフトウェア処理でボカすため、へんちくりんな写真になることもしばしば。
  • iOS 11になってからiPhone 7については極端にバッテリーの持ちが悪くなった。今の最新のiOSで改善されているかは不明。

iPhone 6 / 6sから見た目はほとんど変わってませんが、機能面では大幅に向上しています。性能も普通に使う分には全く問題ありません。

またApple Payが導入されたことにより、生活必需品としての地位がさらに高まりました。私の生活圏では財布がなくてもApple Pay対応のiPhone があれば買い物に支障はありません。

そのためiPhone 6sでもいいかな、と思っている人でもiPhone 7以降の購入を検討しましょう。iPhone 入門機としてはとてもオススメです。

以下のiPhone 7のレビューも参考にしていただければと思います。

iPhone 7 1年間使用レビュー!(もう手元にないけど。。)
いつも読んでいただき、ありがとうございます。今回は、すでに下取りに出してしまい手元にありませんが、iPhone 7を1年間使ったレビューをしたいと思います。見た目これはiPhone 6時代から基本的に...

iPhone 8 / 8 Plus

おそらくTouch IDが搭載されている最後の機種になるでしょう。形はiPhone 6を踏襲してますが、背面はガラスとなりアンテナラインは消滅。見た目は非常に高級感漂う端末となりましたが、背面にもガラスを使うことにより若干重くなっています。また落とした場合はどちらから落ちてもバキバキになるリスクあり。

  • 液晶ディスプレイにTrue Toneを搭載。まわりの光の色味に合わせて画面の色を最適化してくれる。必須機能だとは思わない。むしろ人によっては不要でさえある。設定からオンオフ可能。
  • A11 Bionic のCPUを搭載。AI機能が埋め込まれているので今後どのように使われるのかに期待。処理能力はスマホとは思えない変態レベル。今後のAI機能やAR機能の処理を考えるとこの程度は必要なのかもしれない。
  • iPhone 8 Plusは7 Plusと同様デュアルレンズ搭載でポートレートモード、そして8 Plusではポートレートライティングも搭載。ただしポートレートライティングについては今のところあまり使い道を見出せない。
  • iPhone 8のPRODUCT REDモデルはベゼルの色が黒となり素晴らしいカラーリングとなった。背面の赤は血のように濃い赤となり、それがガラスとマッチングすることによってこの上ない極上の赤に仕上がっている。個人的にiPhone 8を買うならこの色しか選択肢がない。

このようにiPhone 8 / 8 Plusについてはあまり特筆すべき新機能はありません。ただし今までのiPhone の最終形態と言え安心して使用することができます。Touch IDが絶対に必要という人にとっては選んで間違いないと思います。

iPhone X

AppleがiPhone10周年記念としてリリースしてフラッグシップモデル。

  • 最も目立つのはその形状。ホームボタンを廃止しベゼルレスを実現。完全ベゼルレスではなく画面上部にスピーカーなどが収められているノッチがある。
  • 画面はiPhone 唯一のOLED(有機EL)。使い始めた当初は特出して画面がキレイだとは思わなかったが、使い込むにつれて画面のキレイさに驚愕し始める。黒が黒い。漆黒。発色もOLED特有のビビッド感はなくとても自然。YouTubeのHDR対応の動画を見ると圧倒的なキレイさに度肝ぬかれる。
  • CPUはiPhone 8と同じA11 Bionic。特に8 / 8 Plusとの差別化はない。変態モンスタースペック
  • メモリは8 Plusと同じ3GB。Androidと比較しフラッグシップモデルとしてはメモリは少ないが、ハードウェア・ソフトウェアを自社で開発しているだけあり、メモリ管理もしっかりしていて動作に問題なし。ただし相変わらずSafariで前画面に戻った時に一瞬画面が固まるところは改善されない。
  • Touch IDが廃止されFace IDが搭載された。Face IDの認識能力は素晴らしい。普通に使って認識失敗することは皆無と言っていい。精度はTouch IDより高いと言っている Appleの発表はあながち間違いではない。しかし使いやすさはTouch IDに軍配が上がる。認識スピードもTouch IDの方が速い。おそらく第二世代のFace IDが出てきたら認識スピードは解決すると思われる。
  • 他のiPhoneと差別化を図るためか、サイドがステンレススチール素材でピカピカ輝く。所有欲をそそる至高の一品。
  • 見た目の美しさが最高レベル。見惚れる。ケースを付けると美しさ9割減。でも裸で使うのは落とすのが怖くて憚られる。AppleCareに入った人は落とすの覚悟で裸で使うべし。
  • カメラの突起がすごい。最高レベル。それでも美しい。裸で机に置くともちろんガタつく。
  • スピーカーの音の良さに驚く。Apple恐るべし。
  • Apple Payに登録したSuicaで改札を通過しようとするとエラー頻発。私にとって非常に大きな欠点。お店でSuicaを使う時は全く問題なし。毎日が改札との勝負。iOSのアップデートで修正されることを期待。
  • バッテリー持ちは良い。普通に使うなら十分一日持つ。

総じて満足度は高いです。でもやっぱりTouch IDが欲しいと思うことは多々あります。利便性を考えるならTouch ID搭載の機種を選んだ方がいいかもしれません。

iPhone の機種を選ぶときの目安

今まであげた情報から自分に見合ったiPhoneを選ぶことはできるかと思いますが、以下にいくつかケースをあげ、それぞれの場合についてどのiPhoneにすべきか書きたいと思います。

ブラウジングやメールが主で、ゲームは時々な人

iPhone 7 / 7 Plusで十分。6sでもパフォーマンス的には十分ですが、機能面で大幅アップした7をオススメします。

結構ゲームをやる人

これもiPhone 7 / 7 Plusで十分かと。常に快適に使いたいのであれば、8かXをオススメします。

3Dゴリゴリのゲームをやる人

iPhone 8 / 8 Plus、あるいはiPhone Xがいいでしょう。バッテリー持ちを気にするのであれば8 Plus、キレイな画面を望むのであればXでしょう。ただしXはアプリ側で画面が最適化されていないとあまりキレイに表示されません。

とにかくキレイな写真を撮りたい人

iPhone X / 8 / 8 Plus。ポートレートモードを使いたいのであれば X か 8 Plus。デュアルレンズの望遠側にも性能を求めるのであればXの一択。またXだけ前面カメラでもポートレート写真が撮れる。Xの前面カメラの自撮りのポートレートモードは超優秀。True Depth機能を使えるため、背面カメラで撮るポートレートより素早くかつ正確なポートレートが撮れる。

画面が大きいのがいい人

iPhone XかPlusのどちらか。この選択は難しい。画面の横幅はPlusの方が大きく、縦の長さはXの方が長い。通常の縦横比の画面を望むのであればPlus。Xの縦横比は特殊比率。なので一般的に画面が大きいと思えるのはPlus。カタログスペック上は、Xは5.8インチでPlusは5.5インチだが、実際の画面占有面積はPlusの方が大きい。インチはあくまで対角線の長さであることを忘れずに。

片手で使えないと無理な人

iPhone SEですかね。無印でもなんとかなるかもしれないが、ちょっと大きいかも。Plus とX は片手のみの操作は基本無理と思ってください。

胸ポケットに入るのがいい人

iPhone SE か 無印iPhone、そしてiPhone Xが限度かな。Plusは無理、というか胸ポケットに入るけどデカすぎて格好悪い。

とにかくハイスペックじゃないと無理な変態な人

何も言うまい。iPhone Xを書いましょう。
Touch IDじゃないと無理な人はiPhone 8 / 8 Plusで妥協

デザイン重視。カッコいい目立つiPhoneが欲しい

iPhone Xを裸で使いましょう。もしくはiPhone 8 / 8 Plus のPRODUCT REDを裸で。

とにかく目立ちたいのであればケースなど着けずに裸で使いましょう。

予算はできる限り少なく、でもそれなりのスペック

iPhone 7 / 7 Plusがおすすめ。このスペックがあれば通常利用に全く困らない。もっと予算を少なくしたい方はiPhone SEをどうぞ。

総論

iPhoneは総じて高価な端末です。自分に合ったiPhoneをじっくりと検討し、後悔しない機種を選んでください。ここに書いた以外にも購入目的は様々あると思いますので、もしコメントいただければできる限りアドバイスをさせていただきたいと思います。

今後もこの記事は随時アップデートする予定です。

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