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2018年に発表されたiPhoneに、iPhone XRという機種があります。これはスペックや価格の面から考えると廉価版iPhoneと言うことができます。
しかし廉価版だからと言って手を抜いているようには見えません。むしろXSよりも力を入れたのでは、と思っています。
まずスペックですが、iPhone XS / XS Max との相違点を見ていきます。
- XRは画面ピクセル数がXSと比較して少ない。つまりXSより少し粗くなる。ただし、粗くなると言ってもピクセル密度はiPhone 6/7/8と同じ326ppi
- XRは画面が液晶、XSは有機EL(OLED)。ただし、液晶だからと言ってあまり気にする必要はないと思う。iPhoneの液晶画面はOLEDに負けないほどキレイ。
- XRの画面の大きさは6.1インチ。無印XSの5.8インチよりも大きい。
- XRはカメラがシングルレンズ。ただし、シングルレンズでもポートレートを取ることができる。
- XRは3D Touch機能がない。しかし3D Touchは2019年のiPhoneで廃止されるという噂もある。
- XRは側面がアルミ仕様。XSはより高級感のあるステンレススチール仕様。見た目だけの違い。
- XRのベゼルはXSと比較すると多少厚め。
- XRのバッテリー持ちはXS Maxよりもいい。
- カラーバリエーションが多い(レッド、イエロー、ホワイト、コーラル、ブラック、ブルー)
- XRの防沫性能、耐水性能、防塵性能はIP67等級(最大水深1メートルで最大30分間)。XSはIP68 (最大水深2メートルで最大30分間)。ただし普段使いでこの差はあまり気にする必要はない。
逆にXSと同じ点について。
- CPUは A12 Bionic で共通
- Face ID モジュールは共通
- Face ID モジュールが共通なので前面カメラも同じ
- 背面カメラはシングルレンズだが、XSの片方のレンズと同じ
- 背面はガラス仕様で共通。つまりワイヤレス充電可能。
こう見ると、なんだかあまり廉価版って感じがしないスペックですね。CPUはXSと同じA12 Bionicを搭載しているので処理能力は同じです。いや、むしろ画面表示の処理速度に関してはおそらくXRの方が優れていると思います。その理由はピクセル数がXSよりも少ないため、その分画面表示処理の負担が減るから。
うん、最新のiPhoneを使いたいという理由しかないのであればXRで十分な気がします。iPhoneは最高スペックのものを使いたい、という人は問答無用でXSを選びましょう。スペックはあまり気にしないけどとりあえずiPhoneじゃないと嫌だ、という人はXRで十分だと思います。
XSが欲しいけど高すぎ!という人もXRを候補に入れるのはありだと思います。
なかなか悩ましいモデルを出してきましたね。