3・11から5年

もうそんなに経ってしまったのですね。
いつもながら思うのですが、月日が経つのは早いものです。
あの日のことは今でもよく覚えています。
理由は、私の祖父母が宮城に住んでいるから。
せっかくブログを始めたので、あの日の思い出を書いておこうと思います。

2011/3/11(金)、私は会社にいました。
ちょうど忙しい時期で、その週の土日も出社予定でした。
私は神奈川にある会社にいて、マシン室で打ち合わせをしていた時、あの地震が起きました。
最初はカタカタと揺れ始め、地震かな、と皆と顔を合わせました。
しばらくその縦揺れが続いた後、大きな横揺れが襲ってきました。
今までに経験したことのない大きな揺れでした。

私は立ったまま机に手を置き体を支え、他の人は座ったまま机にしがみついていました。
マシン室にいたので安全な場所ではありませんでしたが、残念ながらその場から動くことができませんでした。
大きな揺れが始まってからものの10秒くらいで停電が発生し、マシン室にあるすべてのサーバの電源が落ちました。
天井からはよくわからないものがぶら下がってきたり、キャスター付きの機器は地震の揺れに合わせて前後左右に移動していました。
揺れが大きかったのも衝撃でしたが、何よりもいつまでも終わらない揺れ、一体いつまでこの揺れが続くんだ、ということの方が記憶に残っています。

そして地震がおさまった後、いきなり外に出るのは危ないということで、まずは廊下に避難しました。
そこで大きな余震、まるで船に揺られているような感覚でした。
周りの人の話から、震源は宮城県沖ということ。
ここで私はすぐさま宮城に住んでいる祖父母のことを考え、神奈川でこの揺れなんだからこれは相当ヤバい、もしかすると最悪のことも考えなければいけないかもしれない、と思いました。

その頃はまだガラケーを使っていたので、ワンセグでテレビを見ながら情報収集をしました(今iPhone使ってるけど、こういうとき使い物にならなそう。。)。
そこで津波のリアルタイム映像を見て、本当に祖父母は大丈夫だろうかとさらに心配が募りました。
でも祖父母が住んでいる場所は海からは少し離れているので津波は大丈夫だろうとは思っていました。
だからと言って連絡せずにはいられないので電話をかけましたが、つながらず。
そこで今度は祖父母と一緒に住んでいるおじさんに電話をかけたところ、これが奇跡的に一発でつながりました。
向こうも仕事中でしたが電話に出てくれて、祖父母のことを聞いたらまだわからないと。
また、津波の被害がひどすぎて大変だと言っていました。
とりあえずおじさんの無事は確認でき、祖父母の事はわかったら連絡をくれるとのことで、そこで話は終わりました。
しかし電話がつながったのはこれが最初で最後、その後一週間くらい連絡取れずの状態が続きました。

その日は電車も止まり、また停電が続いていて仕事もできないため、とりあえず会社にとどまることにしました(これが正しい行動だったんですね)。
深夜になって東横線が動いたとの情報が入り、なんとか帰宅することができました。
家に帰ってからもしばらく地震のニュースを妻と一緒に見て(余震は何回もあったと思うけど、ほとんど覚えていないなぁ)、さすがに次の日の土曜は家族との連絡とかで出社せず、でも3/13の日曜は出社したという、今となって考えてみれば、何で会社なんか言ってるんだ、社畜かよ、と自分に言いたい。

それからなんだかんだで祖父母の無事がわかり、私の家族は全員無事だったことがわかりました。

私はこの地震が起こった後、日本はこのまま沈没してしまうのではないかと本気で思いました。地震によりインフラが破壊され、太平洋沿岸は津波による甚大な被害を受け、皆の心は沈み、原発ではメルトダウンが起こり、アホ首相が原発に乗り込み現場作業員の一刻を争う、日本の命運がかかっている大事な時間を奪い(これには今でも怒りを感じる)、すべてが暗い雰囲気に包まれていました。

しかしそこから立ち直っていく姿からは今度は逆の印象を描きました。日本はこれをきっかけに本当に変われるのではないかと。ここから立ち直った後は新生日本として、生まれ変われるのではないかと。

しかし、、、
今となってみれば、特に何も変わっていないのではと思ってしまいます。
あのような大惨事が起こったにもかかわらず、特に変わった印象がない。
未だに政治は色々とスキャンダルを取り上げてその話ばかりで時間を使い、政治の話をしない。
こっちからすればそんなことはどうでもいい。裏金なんて当たり前でしょ、政治の世界は。不倫なんかでワイワイやって無駄な時間使うな。政治の話をしろ。きっちりと日本の予算を話し合え。借金の返済について現実的な話をしろ。消費税を上げたって構わない。軽減税率とか無駄なことはするな。いつまで国債発行し続けるんだ。
もうさ、税収を根本から見直そうよ。今の延長でいったところで何も変えることはできないよ。

日本は世界一の国になるべきポテンシャルを十分に持っている。
そのためには国民に痛みを伴う政策を実施してでも、ちゃんと前を向いて進んで行ってもらいたい。

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