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Amazonのセールで、「Soundcore Liberty Lite」という独立型完全ワイヤレスイヤホンを購入しました。これはAnkerが出している「Zolo Libety」および「Zolo Libety+」の下位モデルとなります。名前が「Zolo」から「Soundcore」に変更されているのは、2018年4月よりZoloブランドをSoundcoreブランドに統一したためだそうです。
セールといっても300円引き(笑)。まあ元々の値段が独立型のワイヤレスイヤホンとしては破格なのであまり値引きができないのでしょう。定価は5,999円なので、5,699円での購入です。
もっと安いワイヤレスイヤホンは探せばいくらでもありますが、ひとつ気をつけていただきたいのは安価な中華製イヤホンについてです。Amazonで探すと同じような独立型ワイヤレスイヤホンが様々なメーカーから出ています。これらは元は同じ製品で、OEMでそれぞれのメーカーが出している模様です。目印は、イヤホンとケースの間に稲妻線のようなイメージが描かれているもの、およびイヤホンに丸印のようなマークが描かれているものです。また名前に「進化版」などが書かれているものです。これらは総じてレビューの件数が多く評価が高いですが、よくよくレビューを読んでみてください。日本語が少し変です。いわゆる「やらせ」レビューです。私も最初は危うく高評価に騙されて購入してしまうところでした。本当に購入していると思われる人のレビューを読んでみると低評価が多い感じがします。
その点、Ankerはきちんとしたメーカーですので安心して購入してよいでしょう。安価な中華製イヤホンと書きましたが、安価と言えども「Soundcore Liberty Lite」と同じくらいの値段です。そのため同じ値段で買うなら「Soundcore Liberty Lite」を選ぶのが間違いないでしょう。
さて、購入した「Soundcore Liberty Lite」についてレビューをします。
まずは開封から
ぴっちりとビニールが付けられていますが、爪が長い方は爪で剥がせます。爪切ったばっかりだよ〜、という人はカッターで箱の隙間を狙ってビニールをやっつけてください。
ビニールを取った後は、箱を開けるためのシールの持ち手があるのでそれを引っ張れば簡単に開けることができます。開けたらいきなり「Soundcore Liberty Lite」とこんにちは。箱の底にはイヤーピースのアタッチメントやUSBケーブルが入っています(アダプタは入っていないので、iPhoneに付属のアダプタなどを使いましょう)。
イヤホンを取ってみます。
この製品のレビューでよく見るのが、左右のイヤホンそれぞれの端子部分の保護ビニールについてです。ビニールで絶縁されているのでこれを取らないともちろん充電できません。これに対して「ビニールが目立たないから剥がさないと使えないのはわかりずらい」「充電できないから返品しようかと思ってよくよく見たらビニールが貼ってあった」など、結構皆さん文句を言っているようですが、言うほど目立たないですかね?しっかりと保護されていて不要な充電を阻止してくれている親切設計だと私は思いました。
見た目
非常にシンプルです。ケースはプラスチックで黒一色。ケースを開けても黒一色。バッテリーランプやイヤホンのランプ色は白です。黒と白でこれまたシンプル。
そして非常にコンパクトにまとまっています。上位機種と比較しても一回り小さく、重さも約半分です。廉価版機種ですが持ち運びには最も適しています。
使い心地
耳に付けていてもほとんど重さを感じることがありません。また耳によくフィットするので、普段使いで落ちてしまうということはないでしょう。いろいろな大きさのアタッチメントも付属されているので、自分の耳に合うものを付けてください。
私はジムで使ったところ、全く落ちる気配がありませんでした。付け心地もよくトレーニングに集中できます。
防水性能はIPX5なので、定義上は「水の噴射を直接浴びても機器本体に有害な影響がない」ということになります。そのためジムで使って汗をかいても全く問題はないでしょう。また雨の中での使用も問題ないと思います。
カナル型イヤホンなので、外で使っても周りの音はあまり聞こえず音楽に没入できるでしょう。全く聞こえなくなるわけではないので過度な期待は禁物です。
音質
独立型ワイヤレスでこの音質は十分ではないでしょうか。
私はあまり音に詳しくないのですが、妻に言わせるとちょっとシャリシャリ系だからイコライザで低音ブースト系にすればBOSEみたいな音質になってなかなかいいよ、と言っていました。
ただちょっと音が小さめです。普通の有線イヤホンと比較すると、iPhoneの音量を2, 3個大きくしないといけない感じです。
バッテリー
仕様はイヤホン単体で3.5時間、充電ケース込みで12時間とのこと。上位機種でもイヤホン単体は同じ3.5時間駆動です。ジムで連続2時間程度使用しましたが、iPhoneで確認できるイヤホンのバッテリー残量はまだ60%ありました。なので仕様通りかそれ以上は使えるのではないかと思います。
まあ連続でこれだけ聞ければ問題ないと思います。充電ケースはZolo Libertyが24時間、Zolo Liberty+が48時間となっています。流石にここは差別化が図られていますが、12時間あれば1週間に一回程度の充電で使えると思うのであまり問題はないかと。
片耳使い
片方のイヤホンはケースに入れたまま残り片方のみ使いたい、という使い方をしたい人もいるかと思います。その使い方をする場合は右耳のみ可能です。左耳だけという使い方はできないみたいです。
おそらく右側のイヤホンがiPhoneなどの端末とペアリングし、左側のイヤホンは右側のイヤホンとペアリングしてつながる、という仕組みだと思います。
使い方
ケースからイヤホンを取り出すと自動的にペアリングモードになります。一度ペアリングしてしまえば、次からはケースから取り出したら自動的にiPhoneと接続してくれます。接続してくれない時もありますが、そのときは右耳のボタンを押せば接続してくれます。非常に簡単です。またイヤホンをケースにしまえば自動的に電源オフになりiPhoneとの接続も解除してくれます。
操作方法は以下の通りです。イヤホンで音量の上げ下げはできませんが、再生/停止/早送り/巻戻しはできます。
- 再生・停止:左右どちらかのイヤホンのボタンを1回押す
- 早送り:右側のイヤホンのボタンを1秒間長押し
- 巻戻し:左側のイヤホンのボタンを1秒間長押し
- 音声アシスタント:左右どちらかのイヤホンのボタンを2回押す
早送りは右向き矢印なので右耳、巻戻しは左向き矢印なので左耳、と覚えればいいですね。音声アシスタントは、まあ個人的には使いません。
Zolo Liberty / Liberty+との比較
すでに販売されている Zolo Liberty/ Zolo Liberty+ との比較をします。
商品名 | Soundcore Liberty Lite | Zolo Liberty | Zolo Liberty+ |
価格 | 5,999円 | 7,999円 | 14,999円 |
色 | ブラック | ブラック/ホワイト | ブラック/ホワイト |
使用時間(イヤホン本体) | 3.5時間 | 3.5時間 | 3.5時間 |
使用時間(充電ケース込み) | 12時間 | 24時間 | 48時間 |
重さ | 約51g(本体12g) | 不明 | 不明 |
ドライバー | 6.0mm | 5.6mm | 6.0mm |
Bluetooth | 5.0 | 4.2 | 5.0 |
防水機能 | IPX5 | IPX5 | IPX5 |
周囲音取込み機能 | なし | なし | あり |
連携アプリ | なし | なし | あり |
まずは価格について。Zolo Libertyとの価格差は2,000円、Zolo Liberty+との価格差は9,000円です。Zolo Libertyですら発売当初は安いと言われていましたが、Soundcore Liberty Liteがいかに安いのかがわかりますね。その代わりケース込みの使用時間は上位機種が圧倒的に上回っています。
しかしですね、Zolo Libertyより安いのにドライバーとBluetoothはZolo Liberty+と同じ、つまり安いのに上位機種よりも機能が上という、とってもお得機種なのです。これすごくないですか?
他の機能はだいたい同じですかね。Zolo Liberty+ のみにある機能としては「周囲音取込み機能」と「連携アプリ」です。個人的には不要です(笑)
気になった点
「イヤーピースは付属のものではなく、別売りのより耳にフィットするものを使いたい」という人もいるかと思いますが、付属されているものしか使えないと思ったほうが良いです。他のイヤーピースが使えないというわけではありません。使ってしまうとイヤホンがケースに入らなくなってしまうのです。試しに他のイヤホンのイヤーピースを付けてみましたが、その状態だとケースに収まらず諦めました(そっちの方がフィット感がよかったので残念です)。
また、Soundcore Liberty Lite を付けたまま服を脱ぐときは気をつけてください。付けてみるとわかりますが、このイヤホンは小さく軽いといえども、装着しているときは少し耳から出っ張る感じになります。そのため服を脱ぐ、あるいは着るときは襟元がイヤホンに引っかかり落ちてしまう可能性があります。
総論
とても気に入りました。買って大満足です。
そして、これを買うとZolo Libertyが気になってしまいます(笑)理由は、色々なレビューを見ているとZolo Liberty やZolo Liberty+ の方が音質がいいと言っている人がいるためです。値段が高いのでそれは仕方のないことだと思いますが、どうしても気になってしまいます。
ただ、Zolo Liberty+は装着感についてはあまりいいレビューが見られません。確かにZolo Liberty+を画像で見てみると、かなりずんぐりむっくりしています。Soundcore Liberty Liteよりひとまわり大きそうです。これで本当に安定して付けていられるのか、とちょっと疑いたくなってしまう大きさです。
そのため音質にこだわりZolo Liberty+を買える程度の予算がある方は、いきなりAmazonなどの通販で購入するのではなく、量販店などで装着感が自分の耳に合うかどうかを試した方がいいと思います。Zolo Liberty+は15,000円くらいするので失敗すると結構ダメージが大きいと思いますので。
独立型ワイヤレスイヤホンを試してみたい、という人にとって「Soundcore Liberty Lite」はとてもいい入門機だと思います。気になった方はぜひとも購入してみてはいかがでしょうか。